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ウッドチップとバークチップの違いについて解説します

2023.03.30

皆さんはウッドチップとバークチップの違いをご存知ですか。

ウッドチップとバークチップには防草効果だけでなく、様々なメリットがあり、外観も良いので検討されている方も多いことでしょう。
ということで今回はウッドチップとバークチップの違いについて解説していきます。

ウッドチップとバークチップの違い:原材料の違い

ウッドチップはさまざまな木材を使って作られます。代表的なものは杉やヒノキ、ヒバ、クスノキなど。
使う木材によって香りが違いますし、効果も違ってきます。木の内側の色が多く出るため、全体的に白っぽい見た目です。

一方、バークチップは木の樹皮のみで製造されています。多くは赤松や黒松で、樹皮のためチップに色味が強く出ています。
赤松は明るい雰囲気のバークチップ、黒松は落ち着いた雰囲気のバークチップになります。

ウッドチップとバークチップの違い:サイズや形状の違い

ウッドチップの1粒のサイズは2cm〜4cm程度。サイズを選ぶことはできず、通常は袋の中にミックスして入っています。

対してバークチップはウッドチップより1粒のサイズが大きめで、商品は3SからLサイズまで豊富に選択が可能です。

長さに直すとだいたい1cm〜10cm程度。

使用目的によって購入サイズを変えることができます。

ウッドチップとバークチップの違い:効果の違い

ウッドチップは使っている木材によって効果が違います。たとえばヒノキのウッドチップは香りが高く、庭や観葉植物の根元に敷き詰めるとリラックス効果が得られます。

またヒノキはノミやダニを寄せ付けないと言われ、カビ対策としても有効です。杉であれば抗菌に優れていますし、殺虫であればクスノキやヒバがおすすめ。

ホームセンターなどでは数種類の木材をミックスしたウッドチップが販売されています。さまざまな効果を一気に手に入れることもできます。

ウッドチップ自体の消臭効果はあまり高くありませんが、消臭加工を施したものも売られています。

対するバークチップは松などの樹皮ですので、香りによるリラックス効果はさほど期待できません。ただし消臭効果は優れており、加工を施されていないウッドチップよりは高い効果が期待できるでしょう。

さらにバークチップにはシロアリやコガネムシが発生しにくいというメリットもあります。シロアリは木の中の柔らかい場所を食べますが、樹皮そのものは食べないためバークチップには寄り付きにくいのです。

またコガネムシは土に潜り込んで産卵しますが、バークチップが邪魔をして土と接触できなくなります。盆栽を扱う方などはコガネムシが寄り付かないよう、バークチップを使うことが多いです。

ウッドチップとバークチップの違い:安全性の違い

ウッドチップは木を丸ごと粉砕して細かくしたものですが、バークチップは樹皮を剥いてから砕いて加工したものです。

バークチップの方が比較的角がなくて割れにくく、とげが発生しにくい商品です。

たとえばドッグランのためにチップを利用するのであれば、犬の足のサイズに合わせたバークチップを使った方が割れ・欠けが起きにくく、犬の肉球も傷つきにくいです。

ウッドチップとバークチップの耐用年数の違いについて

ウッドチップは木が原料になっています。そのため、1〜2年ほどで徐々に土に埋もれ、やがて土の養分になっていきます。
つまり「土に還る」という訳です。

原料になっている木の種類や敷く量などによって多少変わるかもしれませんが、耐用年数の目安は1〜2年と考えておきましょう。

ただしそれまでの間に少しずつ埋もれていくので防草効果を維持したままにするには、定期的に買い足して厚みを10cm程度(防草シートを併用する場合は5cm程度)に保つことが大切です。

またウッドチップは木の柔らかい部分(木の中身)を使用しているので朽ちやすいです。これに対し、バークチップは木の硬い部分(樹皮)を使用しているので長持ちします。

バークチップの耐用年数は2〜3年とされています。

ウッドチップとバークチップの使い分けについて

次にウッドチップとバークチップの使い分けについて解説していきます。

ウッドチップ

以下のような使用目的・状況におすすめです。

  • 敷き詰める範囲が狭い
  • 庭を明るく洋風にしたい
  • 香りの効果がほしい
  • 特定の木材の効果が欲しい

庭の一部や観葉植物の装飾・鉢植えのグランドカバーに使うなら、ウッドチップの方が安い上にさまざまな効果を得られます。

またリラックス効果を得たい場合もウッドチップの方が適しています。表面が白っぽいため、使用するとその場がパッと明るくなります。
雰囲気を簡単に洋風にできることも魅力です。

庭の雑草対策にウッドチップを使う方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

バークチップ

以下のような使用目的・状況におすすめです。

  • 敷き詰める範囲が広い
  • ペットや子供が庭を歩く
  • 使う場所によってサイズを変えたい
  • 盆栽やじめじめしたところで使う(虫の被害に遭いづらい方が良い)
  • とにかく虫が嫌い

バークチップはサイズが大きめで、Lサイズ(10cm程度)も販売されています。広い範囲に敷き詰めたい時には、ウッドチップに比べて購入量が少なくて済みます。また割れや欠けの可能性が低いためペットや子供の柔らかい足にも優しく、とげによるケガの心配もせずに済みます。

花壇のグランドカバーには大きめのバークチップ、鉢植えの装飾には3Sサイズ(1cm程度)と用途によって自由にサイズを選べる点も魅力です。防虫効果や消臭効果も基本的にはウッドチップより優れているので、機能面を重視する方にもピッタリです。

ウッドチップとバークチップに害虫は発生しないのか?

ウッドチップやバークチップを敷いたからといって虫が湧くことはまずありません。ただチップを敷くことで日陰ができるのでそこに虫が居付くことは考えられます。

例えば庭の石をひっくり返すと裏側に虫がいます。これと全く同じ現象で、砂利や人工芝など何の資材を敷いても日陰になれば虫の休憩所になります。

虫が居付くといっても、ウッドチップやバークチップを目的に虫が集まってくることや、大繁殖することはありませんのでご安心ください。

防草効果を高めるためには「防草シート」を敷く

防草シートとは、遮光性が非常に高く、シートを地面に敷いておくことで雑草の光合成を防ぎ、成長させないもののことです。

防草シートは日光をカットすることで雑草の成長を抑えるという、とても便利なアイテムなのですが、見栄えが悪いのがデメリット。そんな見栄えの悪さをウッドチップを上から敷くことで解消し、防草効果と見栄えの両立をする事ができるようになります。

施工方法は、
①ウッドチップを敷く場所の雑草を徹底的に抜き、小石や釘などを取り除いたあと防草シートを敷き詰めます。
②防草シートは固定ピンを使ってしっかりと止めます。
③ウッドチップを防草シートの上に5cm程度の厚みでまきます。
④ウッドチップの上を歩いて踏み固め、最後に全体にホースで水をまいてなじませます。

防草シートはウッドチップの量を少なくできるため、広い所での施工ではコスト削減になります。

シートが重なった部分から雑草がはみ出してこないように、テープなどでふさいでおきましょう。シートの端など、不要な部分をカッターやはさみで切り取るのがおすすめです。

まとめ

今回はウッドチップとバークチップの違いについて解説してきました。

防草対策については、まだまだ知っておきたい知っておきたいことがたくさんあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。

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