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【徹底解説】ポリカ波板の種類やメリット・デメリット!塩ビ波板との使い分けも紹介

2023.09.30

皆さんは、ポリカーボネート波板についてご存知ですか。

ポリカーボネート波板は、数ある波板の中でも衝撃耐性や透明性に優れることから導入している方も多く、施工業者からもオススメされる種類です。

そんなポリカーボネートの波板ですが、その他の波板と同様にメリット・デメリットが存在します。

ということで今回は、ポリカーボネート波板の特徴やメリット・デメリットを中心に解説していきたいと思います。

これから波板の導入を検討されている方は、ぜひ、この記事を参考にされてみてください。

ポリカーボネート波板(ポリカ波板)について

ポリカ波板こと、ポリカーボネート波板は、その名称通り「ポリカーボネート」という合成樹脂を素材として作られている種類の波板です。

出典元:「235730 ポリカ波板熱線カット 32波 1セット(10枚) タキロンシーアイ 【通販モノタロウ】」より

写真の通り断面が波型の板状になっていて、波板の中でも衝撃耐性や透明性に優れ、非常に人気のある種類です。

耐用年数が長くてメンテナンスの手間もかからず、そもそも加工自体が容易なので現在は屋根材の主流になっています。

ポリカ波板の種類について

ポリカ波板はサイズによって、種類が5つに分かれています。

  • 鉄板小波
  • 鉄板大波
  • スレート小波
  • スレート大波
  • 小波広幅

ちなみに先頭の「鉄板」や「ストレート」はサイズの名称であり、素材名ではありません。

それぞれの種類による違いは、幅(働き幅)やピッチ、谷深、山数・重ね代(波板2枚以上を使用する場合に重ねる山数)などがあります。

 

(参考)波板5つのサイズ

サイズ名称 幅(働き幅)mm ピッチ(mm) 谷深(mm) 重ね代
鉄板小波 655(575) 32 9 2.5
鉄板大波 798(684) 76 18 1.5
スレート小波 720(625) 63 18 1.5
スレート大波 980(785) 130 36 1.5
小波広幅 1,105(1,025) 32 9 2.5

ポリカ波板の強みと弱み

ポリカ波板は耐衝撃性や耐久性に強く、長期的な使用に向いている波板です。

ただし、使用方法を誤るとメリットを全く活かせなくなってしまう波板でもあります。

デメリットについてもしっかり理解し、適切に使用していきましょう。

ポリカ波板のメリット

  • 衝撃強度が特に優れている
  • 衝撃耐性も強い
  • 加工しやすい
  • 耐久性・耐候性・耐紫外線に優れている
  • 熱伝導率が小さく紫外線の影響を受けにくい
  • 透明性が高い
  • 自己消火性が高い(着火して燃え広がりづらい)

ポリカは塩ビの約20倍、ガラスの約200倍の強度があり、ポリカ波板は波板の中でもトップクラスの衝撃強度です。

衝撃耐性についても塩ビの約10倍、アクリルの50倍、ガラスの250倍といわれています。

したがって、自然災害時の落下物や飛来物によって、壊れたりするケースは考えづらいでしょう。

加工しやすく、耐候性も高いので、エクステリア素材としても高い人気があります。

■耐候性とは

耐候性の「候」は天候を指し、日光や雨・風・雪などの天候要因によって生じるトラブルに対する耐久性を指します。

  • ポリカ波板のデメリット

ポリカ波板は使用メリットが多い波板ですが、一定のデメリットもあります。

扱う上で最も注意しなければならないデメリットは、他の波板とは違い、裏表があることです。

裏表を誤って使用すると、ポリカ波板の本来の機能性が存分に発揮できなくなります。

ポリカ波板は片面に耐候処理が施されている場合がほとんどで、もし裏表を逆に張ってしまうと、太陽光によって早く傷んでしまいます。

そのためメーカーは裏表の目印として、「ラベルを貼っている面は裏面です」「太陽光線に当てないで下さい」などと表記して、どちらを日光が当たる側にすればよいか購入者が分かるようにしています。

また、中にはホームセンターなどで耐候処理がされていない製品も出回っているので注意が必要です。その場合は裏表の表記はされていないので、どちらを裏にしても表にしても基本的に変わりません。

その他のデメリットは、以下の通りです。

  • 高温多湿の場所では変色・劣化しやすい
  • アルカリ剤や溶剤によって劣化する(耐薬品性に弱い)

購入する際は、使用方法と周りの環境を十分に確認することが大切です。

 

  • ポリカ波板の寿命について

ポリカ波板の寿命は10年ほどといわれていますが、波板を設置している環境によっても左右されるので、あくまでも目安と捉えてください。

それでも他の波板と比べて寿命は長めで、メンテナンスも少なくて済むので、非常に使い勝手のよい波板といえるでしょう。

ただ、ポリカ波板は、経年劣化が進むとヒビ割れが発生しやすくなります。

波板の割れや雨漏りを確認した場合は、交換するタイミングですので、できるだけ早く対処しましょう。

(参考)他の波板 寿命と交換時期

名称 寿命 交換のタイミング
塩ビ波板 2~3年

(ガラスネット入り4〜5年)

波板の硬化
ガラスネット波板 4~5年 波板の硬化や変色
ガルバリウム波板 15~20年 ・塗膜の劣化によるサビやコケの発生

・塗膜表面の樹脂が無くなり、顔料が粉状になる

カラートタン波板 15~20年 経年劣化によるサビ

 

塩ビ波板との違いについて

塩ビは一般的に「塩化ビニル樹脂」や「ポリ塩化ビニル」のことを指し、工業製品だけではなく靴やカバンなど日常生活の様々な場面で使用されています。

ポリカ波板と塩ビ波板を比較した場合、大きな違いは以下2点です。

  1. 劣化しやすい
  2. 耐久性が低い

それぞれを詳しく説明していきます。

 

劣化しやすい

塩ビ波板は、劣化しやすいので長期的な利用には向きません。

劣化によって柔軟性が無くなると、耐衝撃耐性が低くなり、割れやすくなるためです。

ポリカ波板とは違い、落下物や飛来物ですぐに割れてしまうでしょう。

また、紫外線や熱の影響を受けやすいだけではなく、変形・変色もしやすく、劣化の影響で反り返る場合もあります。

対して、ポリカ波板は、紫外線をカットしながら光を取り入れるので、紫外線の影響はほとんど受けません。

塩ビ波板は安価で手軽に購入できる反面、頻繁なメンテナンスが必要で、ポリカ波板と比較してすぐに交換が必要になるでしょう。

 

耐久性が低い

塩ビ波板は、他の波板よりも耐用年数が短いというデメリットがあります。

強度を上げる目的で、通常の塩ビ波板(塩化ビニル樹脂)の中にネット状のガラス繊維(ネット)を挟んだものもありますが、寿命が数年伸びるだけです。

(写真左)ガラス繊維入り   (写真右)通常の塩ビ波板

出典元 : モノタロウ

ポリカ波板と塩ビ波板の使い分け

比較ポイント 結論
施工のしやすいのは? ポリカ波板に軍配

ハサミでカットできる

塩ビ波板も施工はしやすくDIYには適している

耐久性の高さは? ポリカ波板の圧倒的勝利

塩ビ波板の耐久性は低く、劣化しやすい

ただ、ガルバリウム波板(15~20年)には及ばない

ベランダ

の使用に適しているのは?

耐久性太陽光の透過率が高い、ポリカ波板の方が適している

ベランダで洗濯物を干したり植物を飼育したりしたい場合は、日当たりのよさが必要

テラス

の使用に適しているのは?

太陽光の透過率が高く、日光を取り入れやすいポリカ波板がおすすめ

ただ、夏はテラスが暑くなり過ぎて、不快に感じる可能性は高い

日光の取り入れやすさが逆に裏目に出る場合、熱反射率の高いガルバリウム波板を検討

通常の塩ビ(塩化ビニル樹脂)が3~4年、ガラス繊維入りは4~5年が寿命の目安と考えましょう。塩ビ波板は経年劣化が激しくすぐに割れてしまうので、コスパはそれほどよくない波板といえます。

対して、ポリカ波板の耐用年数は塩ビ波板の倍以上。メンテナンスの頻度を減らし、屋根材として長期間使いたい場合にはポリカ波板の方が適していると言えます。

まとめ

今回は、ポリカーボネート波板の特徴やメリット・デメリットを中心に解説していました。

波板については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。

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