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2024.06.15
モルタルは人気の建材の一つですが、具体的に「どのような特徴・性質があるのか」「他の建材との違い」など踏み込んで理解している人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、「モルタルとは?」そもそも何かという基本知識から解説していき、モルタルとよく比較されるコンクリートとの違いに至るまで詳しく解説していきます。
扱い方や管理するうえでの注意点も解説しているので、モルタルを導入しようか検討している方はぜひ最後までご覧ください。
モルタルは主に床や壁、天井などで使用され、厚みを調整するものとして使われることが多い健在です。
コンクリートの補修から仕上げ、接着用途としても利用されることから、セメントと対を成す存在だとも言われています。
モルタルはセメントに細骨材(さいこつざい)をくわえ、水で練り合わせて柔らかくした建材です。細骨材とは粒子が小さい砂を指し、逆に粒子が大きい砂利を「粗骨材(そこつざい)」と呼びます。
粗骨材となる砂利はコンクリートには含まれていますが、モルタルには含まれていません。
今は製造現場で調合を済ませ製品化した、既調合の軽量モルタルが主流です。
モルタルを使用する主なメリットは、以下に分類されます。
「いつでも・誰でも・簡単に作れる」うえに、品質がよい素材として、多くの場面で利用されています。
モルタルはセメントや砂利を用いているため耐火性に優れている他、耐久性や耐震性に優れているのも特徴です。また燃えない性質も持っており、有毒なガスが発生しないので、安全に使用できます。
モルタルは主に補修や仕上げ、接着用途、建物の下地、目地(継ぎ目)などに使われます。
モルタルの用途・使用箇所は以下の通りです。
用途 | 主な使用箇所 |
補修 | 穴埋め、ひび割れ、コンクリートやモルタルの欠けた部分 |
仕上げ | 階段、通路、土間、門や堀の天端、床の仕上げ |
接着 | 石材、タイル、コンクリートブロック積みなど |
下地 | タイル下地、ブロック塀の下地、ペンキ・塗装下地、
防水下地 |
目地 | レンガ、タイル |
またコテなどを使用して平らな面に仕上げられたり、パターン模様をつけられたりするなど、デザイン性に優れている点も魅力です。モルタルを駐車場や外構周りの床面に対し平らに塗れば見かけもよくなります。
モルタルの一般的な耐用年数は30年といわれています。
使用する中で大きな問題になってくるのが「ひび割れ」です。
モルタルを使用した外壁は防水性が低く、雨や霜などの水分を吸収して太陽光で乾燥する流れを繰り返すと、収縮してひび割れを起こしてしまいます。
できるだけ寿命を引き伸ばすには、定期点検と塗装メンテナンスを実施する必要があります。素材の痛んでいる箇所を早期発見できるほど、劣化が進み手の施しようがなくなる前に様々な対処ができるからです。
塗装メンテナンスの時期は、新築で5~10年(再塗装は10~15年)を目安にするとよいでしょう。ただ、あくまで目安なので、ひび割れが見つかった段階で早めに業者に見てもらうことをおすすめします。
かりにモルタルを外壁に施工して全く塗装しなかった場合、年数の経過とともに表面から水を吸収し家の木造部分まで痛んでしまいます。
そうなると大規模な工事に発展する場合もあり、かえって費用がかさんでしまうので、点検・メンテナンスをおろそかにしないようにしましょう。
モルタルの寿命が近づいている合図として、0.5mm以上のひび割れが建物のいたるところにできていたり、外壁の一部が崩れたりしている場合があげられます。
このような状態までなると、たとえ補修して外観を整えても、素材の耐久性がかなり落ちているため工事が必要になります。
外壁をモルタルで塗装仕上げする際、表面の凸凹に汚れがたまりやすいデメリットがあります。また表面が乾燥しているため、雨が降っても汚れが流れづらい場合も多いです。
特に劣化が進んでいるわけでなくても、汚れが気になり塗装リフォームを検討する人もいます。
外壁用のモルタルは、下地に2~3回は重塗りする必要があります。
1度塗るたびにしっかり乾燥させてから次を塗らなくてはいけないので、施工期間が長くなるのは避けられないでしょう。
モルタル外壁の場合、天候によって1ヶ月以上の施工期間を要する場合もあります。
モルタルを施工する職人によって技術の差があります。
施工は職人が1つ1つ手作業で行うので、個人の経験や技術レベルによって仕上がりに差が生じやすくなります。
施工が甘いと耐久性に影響が出てひび割れを起こしやすく、雨漏りや内部が腐食する原因になるので、依頼する業者はしっかり見極めましょう。
モルタルとコンクリートの特徴をまとめると以下のようになります。
特徴 | |
モルタル | ・強度が不十分なため、建物の構造体には利用されない
・柔軟性が高く、外壁・レンガ・ブロックの接着用途に使用される ・自由に加工できる ・セメントの含有量が高いためコストが高くなりやすい |
コンクリート | ・押される力に強いが、引っ張る力には弱い
・装飾性が高く、仕上げ材としても使える ・強度が高いため、壁や柱など建物の構造体に利用されている ・粘性があるため、自由に加工しづらい |
コンクリートは強度があり、押される力(圧縮力)に強い反面、引っ張る力に弱い欠点があります。その弱点を補うために開発されたのが、聞き馴染みがある「鉄筋コンクリート」です。
また、コンクリートは粘性があり加工しづらい欠点もあります。
一方で、モルタルには粗骨材が含まれず柔軟性があるため加工しやすいです。
ただ、コンクリートと比較して、セメントの含有率が高いモルタルの方が高額になる傾向がある点は注意しなければなりません。
一目見てモルタルとコンクリートを見分けるのは難しいですが、触れた時の感触には差があります。
モルタルは乾いた時にきめ細かさが伝わり、ツルツルとした触り心地が特徴です。
対してコンクリートには砂利が含まれているため、ザラザラした感触になります。
結論をいえば、両者の強度を一概に比較するのは難しいです。
モルタルはセメントの量が多い分、ひび割れを起こしやすい欠点がありますが、砂利が含まれていないため接着力の高さがあります。
コンクリートは逆にセメントの量が少ないため、モルタルと比較して総じてひび割れが起こりづらいです。
引っ張られる力に弱い欠点はありますが、鉄筋と組み合わせれば強度を補えます。
また、押される力に対して強いという長所も持ち合わせています。
したがって比較こそ難しいものの、特性に応じて使い分ければ、どちらも十分な強度を持っているといえるでしょう。
冒頭の通り、セメントが原材料である点は共通しています。
両者の主な違いは、混ぜ合わせる骨材の種類と配合の比率です。
また、セメントの配合割合がモルタルの方が少し多い点にも着目する必要があります。
モルタルはセメントに細骨材と水をくわえ練り合わせて作ります。
配合の目安は「セメント2」と「細骨材(砂)1」合わせて3に対して、水の割合が6~7と多いため、柔らかく扱いやすいのが特徴です。
コンクリートはセメントに水、粗骨材と呼ばれる直径5mm目ふるいにかけた時に質量で85%以上留まる粗めの砂を混ぜ合わせて作ります。
「セメント1、砂 3粗骨材(砂利)6」程の割合で配合して、後から用途に応じて水の量を変えていき硬さを調整するのが基本です。
したがって、原材料は同じですが、配合や作り方に違いがあるといえます。
今回はモルタルとは?という基礎知識から、モルタルとコンクリートの違いや寿命、デメリットなどを中心に解説していきました。
この他にも自宅や住まいに関する知っておきたい知識は、まだまだあります。
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