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ウォーターサーバーの処分方法や故障原因、買い替えのタイミングについて解説します

2024.09.15

近年、地震などの備えとしてウォーターサーバーの導入を検討している方が増えています。

ウォーターサーバーは家庭で美味しく安全に飲める水を作れる便利な家電ですが、不具合や故障が発生する場合もあり、処分方法について気になる方も多いようです。

ということで今回は、ウォーターサーバーの故障の主な原因についての情報や原因別の対処法、処分方法について解説していきます。

これからウォーターサーバーの導入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

処分時はレンタルか買い切りの確認が必要

ウォーターサーバーは「レンタル」もしくは「買い切り」の2パターンがあります。それぞれ処分方法が異なるので、手持ちのウォーターサーバーがどちらのパターンなのか確認が必要です。

レンタルしたウォーターサーバーはメーカーに回収してもらえますが、回収方法は何通りかパターンがあるので退会する前に確認しなければなりません。

買い切りのウォーターサーバーは基本的には粗大ごみとして回収します。
ただ、地域によっては粗大ごみとして扱わなかったり、そもそもごみに出せなかったりする場合もあるので自治体に確認しなければなりません。

レンタル品を誤って処分してしまうとどうなる?

ウォーターサーバーは基本的に解約日から30日以内に返却予定日が設定されています。もし予定日までに返却されなかった場合、製品保証料として33,000円(税込)/1台を支払わなければなりません。

レンタル品はメーカー側の所有物になるので、勝手に処分するのは当然NGです。

「誤って処分してしまうこと」と「解約すること」は意味合いが異なりますが、製品保証料もしくはそれに近い形の違約金が発生してしまうでしょう。

ウォーターサーバーの寿命について

ウォーターサーバーの耐用年数は、5年~10年といわれています。ただし、普段の手入れやメンテナンスを怠っていると、不具合が発生しやすくなり早く寿命を迎えます。

ウォーターサーバーを管理するうえで特に問題となるのが「機器の衛生状態」です。

機器の外面は掃除やセルフメンテナンスできますが、水垢をはじめとした内部の汚れは自分では対処できず、放置すると菌が発生して故障につながります。

メーカーによっては定期的にメンテナンスを実施してくれる場合があり、機器をしっかり分解して内部の細かい部分まで洗浄・消毒してくれます。

中には2年に1度ぐらいのペースでサーバーごと交換してくれるケースもあり、衛生面や故障を気にせず使えるのが魅力です。

メンテナンスやサーバーの交換を定期的に行えば、耐用年数を気にせず使用できます。

ウォーターサーバーをできるだけ長く使いたいのなら、耐久性や機能性以上にアフターフォローが充実しているメーカーの製品を選ぶことも必要になってくるでしょう。

ウォーターサーバーの故障の兆候について

次に故障の兆候について解説します。

異音がする

ウォーターサーバーから異音がする場合、冷却装置やポンプに異常が起こっている可能性があります。

まずはウォーターサーバーに家具が密着していないか、またサーバーが正しく設置されているか確認しましょう。

異音は故障の兆候として分かりやすい事例なので、自分で確認して問題がなければ早めにメーカーに点検や修理を依頼することをおすすめします。

水漏れする

本体から水漏れする場合は、タンクやボトルの接続部分の締め付けが緩んでいる場合や配管に何かしら問題が起こっている可能性が考えられます。

水漏れは放置すると大きなトラブルに発展するので、早めの対処が必要です。

冷・温水機能が正常に作動していない

ウォーターサーバーから出てくる冷水や温水がぬるい場合、冷却や加熱の機能に何らかの問題が発生して正常に作動していない可能性があります。

まずは、取り扱い説明書を参考にしたり、分からなければ問い合わせたりして自分で「温度設定」を確認・変更してみましょう。それでも解決しなければ、メーカーに修理もしくは交換を依頼するのがおすすめです。

また、ウォーターサーバーから冷水・温水がそもそも出てこない不具合もあります。

その場合、まずは電源が入っているか確認し、コンセントを何度か抜き差ししてみてください。さらにウォーターサーバーのコントロールパネルを表示して、水が正常に供給されているかも確かめてみましょう。

ウォーターサーバーが故障してしまう主な原因

ウォーターサーバーが故障してしまう原因は様々考えられますが、大きく以下に分類されます。

使用頻度が多すぎる

ウォーターサーバーに限らず、家電製品は使用状況が耐用年数に影響します。ウォーターサーバーは使用頻度や給水量が多いと、ポンプや冷水システムなどの内部部品に負担がかかり、想定より早いペースで劣化が進んでしまうこともあります。

メンテナンスを怠っている

定期的に清掃やフィルター交換を行ない、適切な方法で保管することでウォーターサーバーは長く快適に使用できます。その逆もしかりで、メーカーの推奨する方法でメンテナンスや保管を行うと、効率の低下や故障のリスクを招いてしまうでしょう。

正しく使用できていないから故障の症状が出ている

以下に、ウォーターサーバーの誤った使い方と対処法をまとめました。

よくある誤った使い方 対処法
コンセントがしっかり刺さっていない サーバーの電源コードがコンセントに接続されているか確認

コンセントが「接触」しているかも確認→(コンセントが緩んでいる場合は締め直す)

他の電気機器と電源供給が競合していないか確認→(競合していると電力不足で正常に動かない場合も)

水ボトルのシールが剥がれていない 水ボトルのシールが剝がれているか確認
水ボトルが正しく設置されていない 水ボトルが正しい位置に固定されているか確認→(斜めになっていたり、浮いていたりしたら直す)
水ボトルの注ぎ口が汚れている ボトル注ぎ口に汚れや詰まりがあれば

キレイにする

水を大量に使用した直後に使っている 連続して大量の水を使用した直後は、

一時的に停止することがある

ウォーターサーバーが水を充填している可能性もある

→しばらく待ってから使ってみる

意外と故障ではなく、誤った使用方法が原因でウォーターサーバー使えない場合もありますので、注意してみてください。

ウォーターサーバーの処分方法について

ウォーターサーバーの処分方法には以下の方法があります。

レンタル品はメーカーへ返却

ウォーターサーバーをレンタルしている場合は、自分で処分する必要はありません。メーカーに解約したい旨を伝え、指定された方法で返却してください。

ウォーターサーバーをメーカーに返却する方法は、主に以下の2通りです。

  1. メーカーの担当者が自宅まで引き取りにくる
  2. 自分で本体を梱包して発送する

なお、2の自分でメーカーに発送する場合、配送料が利用者持ちになる場合があるので、その点も考慮して返却方法を決めましょう。

解約手続きの方法は業者によって異なり、電話もしくはインターネットのいずれかしか受け付けない場合も想定されるので、前もって確認しておくことをおすすめします。

自治体に粗大ごみとして回収してもらう

次章で回収の流れや処分方法など詳しく説明していきますが、ウォーターサーバーは粗大ごみとして回収するのが一般的です。

主な回収方法としては、自治体の個別回収を利用して自宅まで引き取りに来てもらうか、自分で自治体が管轄しているゴミ処理施設に持ち込む方法に分類されます。

自治体に依頼すれば比較的安く処分できますが、手続きが面倒くさく処分するまでに時間がかかるなど一定のデメリットもあります。

ウォーターサーバーは粗大ごみとして回収してもらうのがオーソドックスな方法といえますが、状況に応じて他の方法も検討する必要があるでしょう。

不用品回収業者に依頼

一定の費用はかかりますが、ウォーターサーバーの処分で手軽な方法といえば不要回収業者への依頼でしょう。

電話1本で当日に自宅まで引き取りに来てもらえる場合もあり、自分でウォーターサーバーを梱包したり運んだりする必要もありません。

見積もりから回収・処分まで不用品回収業者が全て対応してくれるので、やる事とすれば必要書類を記入しながら作業員の質問に答えるだけでしょう。

どう処分するか迷った場合や時間がない場合は、不用品回収業者に依頼するのが解決の近道かもしれません。

業者によって違いはありますが、不用品回収業者に回収を依頼する場合の相場は5,000円といわれています。しかし中には無許可で回収を行う悪徳業者も存在し、不当な料金を請求される場合があるので慎重に依頼する業者を見極めましょう。

ウォーターサーバーは粗大ごみとして処分できる?

ウォーターサーバーは自治体に粗大ごみとして処分してもらえます。

粗大ごみの基準は「一辺の長さが30㎝を超えるもの」と定められているので、ウォーターサーバーはほぼ確実に該当するからです。

※粗大ごみは家庭で使用していたものが対象になります。お店や会社で使っていたウォーターサーバーは事業系ごみに分解され、粗大ごみとしては処分できないので注意しましょう。

自治体に粗大ごみとして処分してもらうまでは以下の流れになります。

  1. 「粗大ゴミ受付センター」に連絡→回収日の予約と回収場所の指定
  2. コンビニやスーパーなどで「粗大ゴミ処理券」を購入
  3. 粗大ゴミ処理券に必要事項を記入し、ウォーターサーバーに貼る
  4. 指定された回収場所に出す

また、個別回収してもらうより、ゴミ処理施設に持ち込めば処分費用を安くすることもできます。自分で運べるのであれば、前もって施設の場所と持ち込みのルールを役所に確認しておきましょう。

なお、自治体によってはウォーターサーバーの回収に対応していなかったり、粗大ごみのサイズや重量に上限を設けたりしている場合があります。

ウォーターサーバーは専門的な知識・技術が無ければ分解は難しいので、粗大ごみの基準に当てはまらない場合は他の方法を検討する必要があるでしょう。

ウォーターサーバーを処分する前に気をつけたいこと

ウォーターサーバーの処分方法を間違えてしまうと、違約金や料金を別途請求されてしまう可能性もあります。

処分する前に確認すべき内容、ウォーターサーバーの処分について覚えておくべき知識を紹介します。

契約内容を再度確認する

ウォーターサーバーを処分する場合は、契約内容を再度確認しましょう。

レンタル品の場合、特にチェックしたいのが「最低利用期間」です。ウォーターサーバーを貸し出しているメーカーは最低利用期間を定めており、期間に満たない間に解約してしまうと違約金が発生してしまいます。

また、使い始めから時間が経った場合など、ウォーターサーバーがレンタル品だったか購入品だったかあいまいになってしまう場合もあるでしょう。

もしレンタル品なのに勝手に処分してしまうと、違約金どころか弁償しなければならない可能性もあるので、契約内容をメーカーに問い合わせて適切に処分しましょう。

フロンガスを使っているウォーターサーバーは粗大ごみとして処分できない

フロンが使われているウォーターサーバーは、粗大ごみとしては回収できなことも覚えておきましょう。理由としては、フロンガスを大気中に放出することが法律で禁止されているためです。

フロンガスを使った製品は許可を受けた専門業者や廃品回収業者などに正しく回収・廃棄してもらう必要があります。

フロンを使った家電製品を処分するには「第一種フロン類充填回収業登録等通知書」が必要なので、依頼する際に確認しましょう。

フロンが使われている製品は、以下のように表記されています。
見分ける際の参考にしてみてください。

  • 冷媒ガス
  • フロンガス
  • R-12、R-134a、R-22など(Rで始まるもの)
  • HFC-134a
  • HCFC-22
  • CFC-12

ボトルの種類によって処分方法が異なる

ウォーターサーバーは本体だけではなく、水を入れていたボトルも処分しなければなりません。

ボトルは再利用可能な「リターナブル」と使い捨ての「ワンウェイ」があり、それぞれ処分方法が異なります。

ボトルの種類 処分方法
リターナブルボトル メーカーが回収するので自宅で保管(自分では処分しない)
ワンウェイボトル

(ペットボトル素材)

キャップ部分(不燃ごみ)は本体(ペットボトル素材)と分別

→それぞれ自治体のルールに従い処分

ワンウェイボトル

(空容器)

・自治体に一般ごみとして処分してもらう

・空容器の種類を確認→可燃ごみか不燃ごみとして処分

リターナブルボトルは再利用するために回収するのが前提です。
自分で処分してしまうと料金を請求されてしまうので大切に保管しておきましょう。

ワンウェイボトルは使い捨てですが、ペットボトルやビニールなどボトルに使われている素材が異なります。ごみ出しする際は、ボトルの素材に合わせて適切な方法で捨てるようにしましょう。

まとめ

今回は、ウォーターサーバーの故障の主な原因についての情報や原因別の対処法、処分方法について解説していきました。

この他にも大型家電や家具の処分方法、主な故障原因など知っておきたい知識は、まだまだあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にしてみてください。

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