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CASE
2025.02.26
虫がエアコンから出てくる原因は様々ありますが、虫はエアコン内部で自発的に発生せず、基本的には屋外から室外機を通じて屋内へと侵入してきます。
そのため、エアコンから虫が侵入してくる場合は、室外機からの経路を潰す必要があります。
外虫がエアコン内部へと侵入してくる経路は、主に下記3つだと言われています。
■エアコンから虫が出て来る原因
この記事では、エアコンから虫が出てくる主な原因や侵入経路、具体的な対策について解説していきます。現在進行系で、エアコンからの害虫に悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで参考にされてみてください。
先述したとおり、エアコンから虫が出てくる原因は、「ドレンホースからの侵入」「配管パテの隙間から侵入」「配管の亀裂から侵入」の3つが主な原因だと言われています。
もちろん、この他にも原因はありますが、実際の害虫駆除のご依頼でも上記3つのうち、いずれかが原因であることがよくあります。
ということで、それぞれの原因について簡単に解説していきます。
まずはドレンホースについて簡単に解説します。
ドレンホースとは、室内機の内部に発生した結露を取り除くためのもので、壁から外の室外機に通じており、その傍にある細いホースのことです。
ドレンホースは外にありますので、ホースを伝ってエアコン内部に虫が侵入する場合があります。
よくホースの先端が地面に接していたり、庭や外壁の近くに設置されていますが、このままの状態で放置していると簡単にコバエなどの害虫が侵入しきます。
エアコンと室外機をつなぐ壁の穴に隙間が空いていた場合、虫が入り込む恐れがあります。
エアコンと室外機をつなぐ穴は、通常パテで埋められていますが、経年劣化で剥がれていたり、亀裂が発生したりします。
設置時の施工が甘い場合も、虫が入り込む原因となります。
特に、設備が古くなると隙間ができやすくなりますので注意が必要です。
エアコンの室外機から、虫の侵入はあまり考えられませんが室外につながる配管からの侵入は考えられます。
多くは経年劣化による、配管の亀裂部分からの侵入です。
一度配管に侵入してしまうと、虫がエアコンと室外機を行き来しますので、非常に危険です。
亀裂の大きさによっては大きな虫が侵入してエアコンの故障の原因にもなりかねませんので早めの処置が必要です。
エアコンに侵入する虫は比較的小さい虫が多いです。
ここではエアコンに侵入しやすい虫を3つ紹介しますので、それぞれの特徴を掴んで虫の発生と家屋への侵入を防ぎましょう。
コバエとは、ショウジョウバエ等の小さなハエの総称で、「コバエ」という名前のハエは存在しません。
コバエの中には「ショウジョウバエ」「ノミバエ」「キノコバエ」など様々な種類がいます。いずれの種類も湿った場所や腐敗した植物や食物を好みますので、そう言ったものを台所等には置かないようにしましょう。
ゴキブリは、2億5千万年前には存在していたといわれる世界最古の有翅(ゆうし)昆虫です。多くの人が最も嫌いな虫として挙げるのではないでしょうか。
ゴキブリの多くは、その見た目の不快さ以外にも、病原菌の媒介やアレルギーの原因にもなりますので注意が必要です。
非常に繁殖力が強く、卵鞘には多くの卵が存在し一度に10匹〜40匹ほどの幼虫が生まれます。
ゴキブリも暗く湿った場所を好むので、自宅にそういう場所がないかチェックしておきましょう。
チャタテムシは、淡褐色で、幼虫は群集し、多湿で薄暗い環境を好み、ダニ類と誤認されることがよくあります。
加害するのは、古文書や本、壁紙、穀類や乾麺、マカロニ、ダンボール、畳やござなど広範囲にわたります。
カビを食べるため防カビ対策が必要で、特に湿気がたまりやすい押入れや納戸などから発生している可能性があります。
窓や扉を開けて風通しを良くし、乾燥させ、畳は日光に当てるなど除湿を行うようにしましょう。
エアコンを稼働させて中から虫が出てきてしまった場合、すでにエアコン内部は虫の棲家になっている可能性があります。
エアコンのスイッチをOFFにして、すぐに駆除をしましょう。
また、駆除する際ですが専門業者を呼ぶ前に、まずはこれからご紹介する3つの自力で出来る駆除方法を試してみてください。
それでは、一つずつ解説していきます。
エアコンに入ってしまった虫の駆除方法は様々ありますが自分でも出来る簡単な方法を3つお伝えしますので参考にしてください。
ひとつずつ解説します。
エアコン内部の虫を駆除するにはまずエアコン内部にいる虫を追い出しましょう。
新聞紙を丸めたものでもなんでも構いませんので、エアコンを軽く叩いてください。中で生きている虫はこの衝撃に耐えかねて外に出てきますので、そこを狙って殺虫スプレーをしてください。
この時殺虫成分を含むものは使わずに、瞬間冷却スプレー等で殺虫することをおすすめします。
エアコン内部が虫の棲家になってしまっている場合は、軽く叩いただけでは出てこない虫もいます。
内部から出てこない虫に対しては燻煙剤をたいて駆除してください。
具体的には、バルサンなどの開封後に煙をたく製品です。燻煙剤であればエアコン内部の基盤やフィルターに悪影響を出さずに駆除が出来ます。
ですが、使用時にはいくつかの注意点がありますので、その点には十分に注意をしてください。
■燻煙剤を使用する前に気をつけたいこと
とくにマンションやアパートなどに住まわれている場合は、煙感知器の誤作動に注意を払う必要があります。
可能性は低いですが、煙感知器の原理は光の屈折を利用していますので、煙の量が多い製品を利用すると誤作動してしまう場合があります。
バルサンやアースレッドといった燻煙式の殺虫剤は、煙感知器に感知される可能性があります。
実際に、バルサンを製造販売している中外製薬は同商品に対し「火災報知器が作動しないようにするカバーが付属しています。」としており、煙感知器が反応することを前提にしています。
また、アースレッドの製造販売元であるアース製薬は、公式サイトのなかで「(火災報知器が)反応し作動する」と紹介し、商品に専用カバーを付属しています。
万が一、煙感知器が誤作動を起こすと大変ですので、燻煙剤を使用する場合は、必ず取り扱い説明書の注意事項を確認するようにしましょう。
エアコン周りに毒餌剤(ゴキブリホイホイなど)をおくのも有効な手段です。
毒餌剤はエアコン内部に直接効く手段ではありませんが、室内のエアコン吹き出し口への侵入を防ぐという意味では有効な手段です。
虫がエアコン内部にいる場合の最悪の方法として、「エアコンの吹き出し口に対して殺虫スプレーを振りまく」ことです。
実は、殺虫スプレーが原因でエアコン内部の電気部品が故障してしまうケースがあるからです。
また、エアコンフィルターに付着した殺虫成分が運転再開した際に風にのって出てきますので、体のことを考えてもあまり良くありません。
上記の理由から、エアコンに直接殺虫スプレーを使うことは良くないとされています。
殺虫スプレーを使うタイミングは、エアコンから出てきた際の手段として利用してみてください。
エアコン内部の虫が駆除できたら、次にエアコン内部に虫が入らないように対策が必要です。
具体的な対策としては、下記3つ。
ひとつずつ解説します。
この方法は、かなり効果の高い方法です。
エアコン内部へ虫が侵入する多くの原因が、実はこのドレンホースが原因となっています。
ドレンホースは外にあるため、虫が入りやすい状況にあります。
対策としては、ホースの先端に防虫キャップをつけるのがおすすめの対策です。防虫キャップは100均でも手に入る、排水可能で且つ虫の侵入を防ぐアイテムになります。
防虫キャップをつけた後は、ドレンホースの高さも変えると虫の侵入をより防げます。
他にもエアカットバルブもあります。防虫キャップよりも効果は高いので、予算が合えば検討してほしい手段です。
ですが、少し高価になりますので、まずは100均のアイテムで試してみるのも賢い選択だと思います。
こちらの方法はDIYを行える方でないと難しいのですが、配管穴のパテを埋めなおすことで害虫の侵入を防ぐことが可能です。
実はエアコン本体から壁に穴を開けて外につながる配管穴のパテは、経年劣化の影響でひび割れが発生したり、大きな亀裂が入る場合があります。
亀裂やひびがあり、害虫に悩まれている場合は、こちらが原因である可能性があります。微細な亀裂でも害虫が侵入することもありますし、そのまま放置しておくと亀裂やひびが大きくなり、虫の侵入を許すことになります。
ですので、亀裂やひび割れを見つけた場合は、すぐに対処することが大切です。
パテ自体はホームセンターに数百円で売っていますので、これを機にDIYデビューしてみるのも良いかもしれません。
パテをつかいこなせれば、修理できるものの幅が広がります。
対策の最後は、エアコン吹き出し口からの侵入を防ぐ方法です。
エアコン本体の周りに、虫が嫌がる防虫グッズをおいて侵入を防ぎましょう。ミント系のものや、アロマを近くにおいてもいいと思います。
また窓にも防虫グッズを置いて対策するのも効果的です。
この方法は、比較的かんたんに行えますので、防虫キャップと合わせて対策されることをおすすめします。
今回はエアコンから虫が出てくる主な原因や侵入経路、具体的な対策について解説していきました。
この他にも害虫駆除や不用品にまつわる知っておきたい知識は、まだまだあります。
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