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蚊や虫除けに効果がある植物やハーブの種類や特徴について

2023.06.29

夏が近づくに連れ、多くの人が苦手な蚊やアブなどの害虫が活発的に動き回ります。

とくに蚊は多くの人が嫌い、そして、その対策に悩まされていると思います。

しかし、なかなか期待したような効果ができない。そんな方は多いですと思いますが、諦めてしまう前に試してほしいのが「虫除け効果がある植物やハーブ」です。

ということで今回は、とくに蚊に効果がある植物やハーブの種類や特徴について解説していきます。

ぜひ、参考にされて見てください。

蚊などに効く!虫除け効果がある植物について

まずは虫除け効果がある植物と特徴について解説します。

ラベンダー

ラベンダーは蚊や蛾などの害虫に効果があるとされています。
リナロールという成分を多く含んでおり、リナロールには防虫作用が高く市販されている虫除けグッズにもラベンダーから抽出した成分が配合されているのです。
ラベンダーの香りは人気で、人間にとってはリラックス効果もあります。
虫除けのハーブ選びに悩んだ場合は、まずラベンダーを選んでみるのもおすすめです。

ゼラニウム(センテッドゼラニウム)

ゼラニウムは防虫作用がある「シトロネロール」や「テルピネオール」を多く含んでいます。

蚊やハエなどに効果があるとされているのです。ゼラニウムにはいくつか種類があり、レモンゼラニウムはレモンの香りがするのが特徴です。バラの香りがするローズゼラニウムや、ペパーミントゼラニウムなどもあります。

ゼラニウムは香りが良く、花も鮮やかです。見た目がキレイなので玄関先や窓辺で育てると良いでしょう。

レモングラス

レモングラスはイネ科の植物です。蚊やゴキブリ、ダニなどに効果があり、防虫効果のある「シトラール」「シトロネラール」が含まれています。原産国のインドでは古くから蚊帳に編み込まれたり、蚊除けとして使われているのです。

レモングラスはレモンのような香りで気分がスッキリするので、リフレッシュしたいときにもおすすめとなります。

ペパーミント

ペパーミントにはミントの香り成分である「メントール」が虫除け効果があります。蚊やアリ、ダニに効果があるとされており、ミントの仲間であるハッカにも虫除け効果が期待できるのです。

清涼感が強く、気分をスッキリさせたいときに向いている植物となります。暑い日に体感温度を下げる目的などにもおすすめです。

シトロネラ

シトロネラはスリランカ原産で、レモングラスと同じイネ科の植物です。防虫作用がある「シトラール」や「シトロネラール」が多く含まれています。蚊やゴキブリ、ダニなどに効果があるのです。

香りもレモングラスと似ていますが少し甘いのが特徴。消臭効果もあるため、臭いが気になる場合はアロマを焚いたりスプレーをかけたりするのがおすすめです。

蚊連草(カレンソウ)

蚊連草はゼラニウムとシトロネラをかけ合わせて作られたハーブです。蚊やハエ、ダニ、ゴキブリなど様々な害虫に効果が期待できます。
よく日の当たる場所に置いて1週間に1回ほど水やりするだけなので栽培も簡単です。

ハーブやガーデニング初心者の方にもおすすめの植物といえます。

ユーカリ・グロブルス

虫除け効果のある「1,8シネオール」という成分が豊富に含まれているユーカリの代表的な種類です。

この1,8シネオールには、蚊やハエなどの害虫を寄せ付けない効果があります。また抗菌作用もあるとされているのも特徴です。

清涼感のあるシャープな香りで、集中力を高めたいときや鼻詰まりを解消したいときなどにユーカリ・グロブルスのアロマオイルをかぐのがおすすめとなります。

ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)

防虫作用がある「シトロネラール」が主成分のユーカリの種類の1つ。蚊やゴキブリなどの害虫に効果がありながら、レモングラスやシトロネラ系の爽やかな香りでキッチンやリビング、寝室など場所を選ばず使うことができます。

ローズマリー

ローズマリーは料理やお茶、化粧品などに使われています。防虫効果がある「カンファ―」を多く含んでおり、蚊などの害虫に効果があるのです。「カンファ―」は昔から防虫剤として使われてきた樟脳と同じ成分があります。
ローズマリーは比較的栽培しやすいので、植物の栽培の経験がない初心者の方にもおすすめです。

クローブ

クローブの主成分である「オイゲノール」には防虫・抗菌作用があると言われています。蚊を寄せ付けなくする効果があり、昔から伝染病の予防にも使用されてきた植物です。スパイシーかつ甘い香りで、カレーやお菓子など様々な料理にも使われています。

クローブのオイルやスプレーは刺激が強いので、皮膚には直接つけないように注意しましょう。

タイム

タイムは調理用に使用され、魚料理に使われることが多い植物です。「チモール」という成分があり、蚊やハエ、ナメクジ、ゴキブリなどの害虫を寄せ付けない効果があります。

ローズマリーと同じように育てやすいのが特徴で、料理が好きな方やハーブ栽培が初めての方にもおすすめの植物です。

ティーツリー(ティートリー、ティートゥリー)

オーストラリア原産のティーツリーには、防虫作用がある「テルピネオール」が含まれています。テルピネオールには蚊などの害虫に効果があるのが特徴です。

他にもカビの発生を抑える作用も期待できるので、梅雨から夏にかけて活躍するハーブとなります。

マリーゴールド

マリーゴールドは一年中花を楽しめるのが特徴の植物です。オレンジや黄色の華やかな色みの花を咲かせるキク科の一種で、開花期間も比較的長くなります。

ガーデニングをする人たちからも人気の品種で、マリーゴールドには「アルファ・テルチエニル」という成分が含まれます。またマリーゴールドには蚊や害虫などの虫除けに有効的な特性があるのが特徴です。

育て方のポイントは日当たりの良い場所に置くことで、一年草で常に咲き続けるため週に1回程度肥料を与えてやることも大切となります。

ハエトリソウ

個性的な形の食虫植物で有名なハエトリソウ。ユニークな形が特徴的で、口の中にコバエを入れて消化します。

ハエトリソウは湿地帯で自生している植物であることから、非常に暑さに強いです。そのため育てるためには日光が欠かせず、しっかり日の当たるところに1日6時間以上置くのが理想的。

しかし寒さには弱いため、冬には屋内へ移動させるようにしましょう。また乾燥も厳禁で、常に土は湿った状態がキープできるようにこまめに水やりをする必要があります。

バジル

イタリア料理に欠かせない独特の香りのバジルは、150種類以上の品種があります。そんなバジルには「シオネール」と呼ばれる抗菌作用がある成分が含まれているのです。

虫除け効果のある成分で、主に蚊や寄生虫、昆虫などに効果的となります。またバジルは病気にもなりにくく育てやすいのも魅力のひとつです。

乾燥に弱い特性がありますが、水耕栽培でも育てられるので屋内の身近なところでの栽培にも向いています。

タンジー

タンジーという植物は、殺菌力や防虫効果が高いです。ガーデニングをしている人なら害虫除けに庭に植えている人も多い植物となります。

香りはローズマリーによく似ていて、葉はおじぎそうのような形をしているのです。夏から秋に黄色い丸い形の花が咲き、ドライフワラーにしても色あせず長持ちします。

タンジーはとても香りが強く、庭に植えたタンジーの香りが風にのって部屋の中まで入ってくるのです。あまり強い香りが好きではないご家族がいるご家庭では別の防虫ハーブにするなど、植える場所を考えるなどの必要がでてくるでしょう。

タイム

タイムは虫除け効果のある植物で幅広く使えるハーブです。一般的にタイムとは「コモンタイム」という種類のハーブとされ、料理に使われるハーブとして有名です。

防虫効果もある虫除けになるハーブというのが特徴で、ローリエなど他の料理用ハーブと組み合わされてブーケガルニとして使われます。
タイムの葉は蚊を遠ざけ、除菌、消毒、防腐効果があるとされているのです。

古くから肉料理に使われているハーブですが、蚊を遠ざける効果もあります。タイムの葉の香りは、虫の忌避効果が強いといわれている植物なのです。

レモングラス

レモングラスは蚊・ゴキブリ・ダニなどに効果のある植物です。インド原産で蒸し暑いエリアに自生するイネ科の植物で、レモングラスの主要成分の「シトラール」「シトロネラール」には防虫効果があります。

レモングラスは古くから蚊帳に編み込まれるなど、蚊よけとして活用されてきました。鮮烈なレモンのような香りで、心を明るく元気にしてくれる香りです。虫除けしながらリフレッシュができ、レモングラスは一度根がはれば手間がかかりません。

育てやすいハーブなので初心者にもおすすめです。

ペパーミント

ペパーミントは蚊・アリ・ダニに効果があります。爽快なミントの香り成分「メントール」が含まれており、虫の苦手な成分されているのです。

ミントの仲間のハッカは「虫除け」として昔から使用されています。清涼感ある香りが特徴で、虫除けと共に寝苦しい季節に体感温度を下げる作用が期待できます。

夏場に活躍するハーブといえるでしょう。

クローブ

クローブの効果がある虫は蚊が挙げられます。クローブはペストのような伝染病の予防に使用されてきたハーブでもあります。
「オイゲノール」という成分には防虫、抗菌作用があるといわれているのです。

クローブをオレンジに差し込んだポマンダーも虫除けとしても活用され、スパイシーな甘い香りで生薬名は丁子としても知られています。
クローブは皮膚刺激が強いので、虫除けオイルやスプレーを皮膚に塗布しないようにしましょう。

ニーム

ニームはインド原産の植物で、200種類以上の虫に対して防虫効果が期待できることが魅力です。

ニームだけで虫を寄せつけない効果が期待できるのでメリットが大きいですが、他の植物に散布するとさらに植物に害虫がつくことを予防できます。

ニームの栽培は風通しがよく日当たりの良い場所で育てましょう。インド原産の植物であるため、暖かい環境や乾燥している場所で育ちやすいです。

反対に寒さには弱いので、寒い日には室内に入れて管理をしなければ枯れてしまうので注意が必要です。冬の昼間の日が出ている時間は外に出し、夕方から夜の時間は室内に入れておきましょう。

ハッカ

日本のハッカはメントールの量が多いので香りが非常に強いのが特徴です。ハッカは蚊やノミだけではなくゴキブリといった大きな虫に対しても虫除け効果が期待でき、土質を選ばないことも特徴です。

多少湿った場所を好む傾向にあります。更に乾燥している場所でも育つので、ハッカは非常に育てやすいです。

培養土だけではなくハーブ用の土や観葉植物の土でも問題ありません。市販の土に1割程度赤玉土を加えて、保水力を上げる方法が有効だといえるでしょう。

ハッカは秋〜冬の時期にかけて花を付けることが魅力の植物です。ハッカの苗はほかの植物と比較して価格が手ごろです。

花壇や鉢植えなどさまざまな方法で育てられるので、玄関周辺に置くことで手軽に虫除け効果が期待できるでしょう。

月桃

月桃は暖かい地域では有名な植物で、カンファーやシネオロールといった虫除け効果が期待できる成分があります。そのため月桃は昔から虫除け効果がある植物として利用されていました。

20度以上で発芽し、4月下旬~5月に実から種を取り出してポットに小粒の赤玉土を入れて蒔くのです。土が乾燥しないよう水やりをしながら日陰で育てれば、3ヶ月程度で芽が出るでしょう。

日当たりや気温によって鉢植えを置く場所を変更することがポイントとなります。月桃の植えつけは苗よりも一回り大きいサイズの鉢を選びましょう。

気温が5度以下になる冬の時期は室内に入れて育てることも大切です。月桃はインテリアとして楽しめるうえに虫除け効果も期待でき、比較的育てやすいのも魅力です。

除虫菊(シロバナムシヨケギク)

除虫菊の生花は虫が嫌う匂いを発生させます。虫除け効果が期待できる植物のひとつです。

除虫菊はマーガレットに似た白い可愛い花をつけ、虫除けだけではなくリラックス効果も期待できます。明治初期に虫除けの薬剤を作るために輸入された植物で、香取線香の材料として使われたことで有名な植物です。

除虫菊は背が高い植物のため、初夏から梅雨明けまでに高さは60cmほどになります。大きなサイズのプランターや鉢に植えるか、剪定して小さな状態にしてから植えることが大切となりましょう。

蚊を寄せ付けない庭の特徴と対策について

続いて蚊を寄せ付けない庭の特徴と具体的な対策について解説します。

水たまりを作らない

蚊は水溜まりがあると繁殖してしまいます。

水面に卵を産み、成虫となるので水がある庭には蚊が発生してしまうのです。水たまりを無くせば蚊の繁殖を抑えることができるので、蚊の発生を防ぐにはまず水たまりを無くすようにしましょう。

土にできる水たまりはもちろん、容器などを置かないようにしてください。庭に置いている植木鉢など、物に水が溜まるのを防ぎましょう。

  • 植木鉢の皿
  • 雨よけのブルーシート
  • 古タイヤの水たまり
  • 放置された空き瓶、缶、ペットボトル
  • 詰まった排水口

これらのものを無くしておくと、蚊の発生を大きく減らすことが出来ます。

ハーブを植える

ハーブには景観を美しくしたり良いにおいを出したりする以外にも、虫よけの効果があります。ハーブの匂いを嫌う虫が多く、特に蚊の対策に最適です。

庭の花壇にハーブを置いておくと効果的。上記でご紹介したハーブの中から気に入ったものを植えておくと良いでしょう。

雑草を処理する

蚊は雑草を休む場所として使います。伸びた雑草や芝の葉に潜んでいるので、庭の雑草は定期的に除草しましょう。
芝生の庭を持っている場合は、芝をマメに刈り込んでください。

雑草を処理すると、蚊が留まる場所を無くせるので庭にいる蚊の量を減らせるのです。

蚊よけを使用する

蚊よけには人に使用するものと、庭の植物に使用するもの、室内で使用するものなどが存在します。蚊に刺されるのが気になる場合は、身体に塗るタイプの蚊よけを使いましょう。

どこにいても蚊よけが出来るので、庭以外の外出先でも効果が期待できます。匂いや肌ざわりの良い製品も多く販売しているので、気に入ったものを使用する様にしましょう。

庭の蚊が気になる場合は庭の植物に使用する蚊よけもおすすめです。蚊の植物に蚊よけを散布することで、蚊の休憩場所となる植物に近寄らせないことができます。

効果には時間制限があるので、定期的に散布するようにしておきましょう。また室内での蚊の発生を防ぎたい人には室内で使用するタイプの蚊よけを使用してください。

蚊取り線香、電気蚊取り器、エアゾールタイプのものなどがあります。蚊取り線香であれば安価でいつでも使用でき、効果も高いのでお勧めです。

電気蚊取り器は蚊取り線香のように火を使用せず、匂いも抑えられるので安心して使用できるのが特徴となります。エアゾールタイプのものは効果が長いものであれば数か月単位で蚊よけ効果を持続させる事も可能です。

それぞれメリット・デメリットがあるので気になったものを使用するといいでしょう。

まとめ

今回は、蚊や虫除けに効果がある植物やハーブの種類や特徴について解説してきました。

虫除け対策については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。

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